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2016年2月27日 (土)

きみはもう「拳意述真」を読んだか

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笠尾恭二氏の労作、きみはもう「拳意述真」を読んだか、を通読させていただきました。

 

本書は内家拳理論の集大成に貢献した孫禄堂(南京国術館初代武当門長)の記した「拳意述真」の解説書で、またぞろ、弟子の五郎と先生のボケと突っ込みという笠尾氏の得意とするスタイルで編集されています。

 

前段では、まず禄堂の師郭雲深はじめ彼に影響を与えた名手の武勇伝も交えた人と成りが、後段の本論では師の言葉を中心に内家三拳の要訣が解説されており、巻末は禄堂の総括で締められています。

 

印象に残ったのは、郭雲深の形意拳における、①明、暗、化勁の段階的発展概念、②三体式の重要性、③単重/双重、④六合合一など内・外家拳、中日を問わずおよそ武術と名の付くものに必須の要素が繰り返し語られていることです。

 

各師各様の理論が展開され、中華武術初学者にはいささか難解ではありますが、意のあるところを整理すると共通項が浮かび上がり、練功における要諦がおぼろげながら掴めたような気がします。

 

蛇足ですが、Amazonで調べるとこの本はすでに絶版で中古で4,000円~20,000円くらいのプレミア価格がついてます。

 

鈴木先生貴重な本を有難うございました。

 

 

 

西尾

 

 

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2015年7月 3日 (金)

「太極拳血戦譜」読みました。

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イントロの呉派太極拳VS白鶴拳の試合は有名ですね。初めて見たときは、なんかイイ大人が喧嘩してるみたいで、とても達人同士の対決には思えなかったんですが見る人が見ると繰り出されている技がわかるんですね。 (名古屋弁で)奥深キャー ^^

 

https://www.youtube.com/watch?v=xqvfuCdW9nk

 

著者笠尾恭二氏の大著「中國武術史大観」太極拳編の簡易版とでも申しましょうか、太極拳の歴代達人にスポットを当てた章構成で、随所に出てくる氏の研究成果による自説も大変興味深く、この武術の変遷が理解できました。

 

楊家太極拳を創設し陳家太極拳にも大きな影響を与えた楊露禅の陳家溝での弟子入りの苦心談や孫派太極拳の開祖 孫禄堂の言葉「武術を学ぶにはまず武徳を講究せよ。武徳には一に口の徳、二に手の徳がある。口の徳とはどんなとき、ところでも他人の修練についてあれこれとあげつらって、あいつは弱いとか、実戦で大したことないだろうとか悪口をいってはならないこと。手の徳とは実技練習上の心構えで、武術の目的は一に強身、二に防身であり、互いに腕を比べるときも謙虚に学ぶつもりで、もしも相手の腕が上であるならば虚心に教えを乞い、自分のほうが進んでいるならば誠実に導いてやる。云々...」には感銘を受けました。

 

最終章のタイトルは「太極拳はいのちの拳法」で、太極拳のみならず八卦掌、形意拳、少林派の拳法家の寿命や健康増進、病気治療に対する太極拳の効用が数値データで紹介されています。

 

先生と弟子の五郎君の問答形式なので親しみ易く一気に読めます。鈴木先生ありがとうございました。

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